名字を変えたくない!

Empowering Women to Make a Difference. カワイクナイ女子、上等だぜ!

変化する社会

先月届いていた母校の同窓会誌に今さら目を通しました。

2019年度入学式式辞に鼓舞されましたので引用します。

 

母校の2019年度入学式式辞

  今日の入学式を迎えるにあたって、津田梅子が学生や卒業生に向けて書いた文章を読み直してみました。「婦人らしい婦人であって十分知識も得られましょうし、男子の学びえる程度の実力を養うこともできましょう」…「自主的な学び、自分の頭で思考することを学生たちに奨励します。男性と同様に女性もそのような資質が求められる時代が来ています」…深く思考し、判断する力を、本学の教育を通して女性たちに求めたいと津田梅子は構想していました。

 女性に参政権もなく、大学に入学することも許されていなかった時代から、「女子英学塾の立場」をこのように明確にし、学生に多くを期待し、自分の頭で考え、判断できる「個」を女子学生に培うことを明言していたことは注目に値します。このような建学の精神が根付いていたから、津田塾大学では女性がリーダーシップを発揮する文化が醸成され、女性パイオニアを数多く輩出してきた歴史があるのです。

 2017年度、私たちは津田塾大学の中長期計画である「Tsuda Vision 2030」を策定し「変革を担う、女性であること」をモットーとして掲げました。ミッションステートメントでは、「弱さを、気づきに。強さを、分かち合う力に。不安を、勇気に。逆境を、創造を灯す光に。」と謳い上げました。

 本学のモットーを英語で言うと、"Empowering Women to Make a Difference" です。津田梅子はここで学ぶ者たちが、論理的に考え、自己中心的な狭い考えに陥ることなく、他者に開かれた広い視野、寛容な態度と理性的な判断力を持ち、社会の様々な分野で影響力を及ぼせるよう成長してほしいと心から願っていました。みなさんが、社会に貢献する力量のある「変革を担う女性」として育っていくこと、そのためにこれから4年間の学びに真摯に取り組み、研鑽を積まれることを記念して、私の祝辞といたします。

― 髙橋裕子学長(Tsuda Today No.111より)

 

 

変化に適応する

話は変わりますが、今日の朝の情報番組「羽鳥慎一のモーニングショー」で、夏の高校野球岩手大会の大船渡高校のエース投手の登板回避に賛否両論あることついて、コメンテーターの玉川さんが仰っていました。高校野球や指導のあり方も変化している中で、変化に適応できる人とそうでない人がいることが、問題の根っこにあることだと。

 

女性のあり方も同じなのでは。梅子先生の生きた時代、女性に参政権もなければ、女子教育が良妻賢母になるための教育だった時代から、女性のあり方も年代を経て良い方向に変化していて、女性が政治に参加することも大学に行くことも当たり前になった。みんなが適応した結果。

ならば女性の働き方についても、一昔前の寿退職が前提の女子社員ではなく、結婚出産を経ても正社員で働き続ける女子社員のスタイルが増えてきているこのご時世。企業やそこで働く社員が、その変化に適応できるタイプかそうでないのか、が問われてるんじゃなかろうか。

 

変化に適応できる人間に私はなりたいなあ、と思います。